うきよめぐり

アラサーが仕事を辞めて留学した徒然日記

<私の琴線> ~移動時間はシンキングタイム

f:id:wownari:20180602162325j:plain

 今日の琴線ワードは、誰がというのはなくて、たくさんの人が言っている言葉だと思います。私は読書がとても好きで、まさに本の虫です。あ、話は反れますが、英語でも本好きの人を表すのに「bookworm」を使うんですよ!言語が違うのに同じ表現があると、同じ人間なんだなぁと改めて感じますよね。それで、本の虫の私は、移動中はもっぱら読書タイムでした。いつでもどこでも単行本でもハードブックでも持ち歩いて、隙間があればチャンスとばかりに読んでいました。以前、友達との待ち合わせで道端に立っていた時に本を読んでいて、しかもそれは家の近所に夜ご飯を食べに行くだけというときで、私はカバンを持たずに本と財布という奇妙な組み合わせでした。たまたま通りがかった知り合いに「何で道端で本を読んでいるの?」と聞かれ、「待ち合わせ」と言ったら奇妙な顔をされました。変人で結構、コケコッコー。
 かなり話が反れてしましましたが、とにかく私の隙間時間の過ごし方は読書でした。

 しかし、オーストラリアに来て変わりました。それがまさに
移動中はシンキングタイム
というわけです。なぜかというと、答えは単純明快で、移動中に本を読んでいると激しく酔うからです。

 日本にいるときの移動手段はだいたいが電車でした。東京の電車の便利さは世界的に見てもピカイチではないかと思います。電車で移動時、満腹時や飲酒後などたまに酔うこともありましたが、毎度毎度酔ってもう大変ということはありませんでした。しかし、オーストラリアに来てからは、わりとバスと利用しているのですが、とにかく酔ってしまいます。
 理由は単純に「バスの運転が荒い」それだけですね。バスですから、タイムスケジュールがあって急がないといけないことは理解できますが、「そんなに急ぐ必要ある!?」というほど急いでるし、そのせいもあり、運転がとんでもなく雑です。オーストラリアの道路を渡るときの歩道は2種類あります。日本のように白黒のシマシマ模様の場合、その歩道には歩行者用の信号がないのですが、歩行者がいる場合、車は必ず歩行者のために停止しないといけないそうです。つまり歩行者優先の歩道というわけですね。むしろ信号があるところは違うのかと仰天しましたが、私もつい先日知りました。そのため、スピードを落としなさいという意味も込めているのか、その歩道が道路より高く盛り上がっています。だいたいの車はスピードを落としてゆっくり渡ります。しかし、とんでもなく急いでいるバスは、そこを超高速で渡るため、車体がバウンドして、乗車している我々は椅子から浮き上がるほどに飛び跳ねます。まるで遊園地のアトラクションですよ。ある意味すごいですよね。

 一度日本に帰国したときに、京都に旅行したのですが、バスの運転の(たぶん普通の運転なのでしょうが)丁寧さ、運転手のやさしさ、身に沁みました。日本て本当にいい国!!オーストラリアに来て、日本の良さを痛感してばかりいますね。外国人が日本に住みたがる理由がわかります。

 そんなこんなで、今では移動時間はシンキングタイムと化しています。バイトに行くときに必ず乗るので、バスに乗った時に考えたいちょっとしたことリストを作成して、ひとつずつ潰していくようにしています。だいたいは大したことは考えていません。今日のスピーキング時に上手く話せなかったこのもどかしい気持ちを今一度考えてみるとか、私のこの限りない食欲を抑えるための自分なりの対策はないかとか、わりとくだらないことですね。あとは、何も考えたくないときは、他人の会話を盗み聞きして勝手にリスニングの練習をしています。


 飛行機や新幹線など長距離の移動がある場合は、最低1時間は拘束されると思うので、長時間考えてみたいことなどを用意し、臨むこともあります。私はすぐにネガティブ思考になって一人で落ち込むので、たまに人生を振り返り、今やっていることの有意義さやこれをやることで得られるものなどをピックアップして、自分の気持ちを向上させる材料にしています。

 移動時間に毎日ゲームをやっていた、特に何もせずにぼんやりしていたという方は、ぜひ一度シンキングタイムを体験してみてください。


他の琴線ワードが気になるわ、という方は、以下もどうぞ
ukiyomeguri.hatenadiary.jp
ukiyomeguri.hatenadiary.jp
ukiyomeguri.hatenadiary.jp