うきよめぐり

アラサーが仕事を辞めて留学した徒然日記

<私の琴線> ~お金は知恵と汗の結晶だ

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 私の尊敬する著者、千田琢哉さんの著書「超一流の謝り方」で心に響いた言葉はこちらです。

お金というのは、
人が働いた知恵と汗の結晶だから、
そのお金を軽く見るということは、
人を軽く見るということだ。


 深い言葉ですよね。お金に限ったことではなく、何かに対して見下した態度や思想を持つことは、それに関わったすべての人へ対する行為と変わらないのではないかと思います。

 オーストラリアには、わりとホームレスの方がいます。何が理由でホームレスになってしまったのか知りませんが、彼らはよくコーヒーなどの使い捨てカップを掲げて、「お釣りを」と通行人に小銭を要求しています。時には、カフェなどのお店に入って来て「お腹が空いてるの、お金ちょうだい」と話しかけてきます。何が理由でホームレスになったのか知りませんが、住む家があって、カフェでお茶して、どこかで働いているからといって、私は余裕で生きているわけではありません。今は週に3回1日3時間程度しか働いていないので、日々の生活は日本で貯金したお金を切り崩して生活している状態です。有り余る物欲と日々戦いながら生きています。言い換えれば、一人脳内で戦争しているんです。
 そのような経緯があるからというわけではありませんが、ただ物乞いをしているホームレスの方々に対し、表現しがたい感情を持つことがあります。
 人は助け合って生きていますから、他人に助けを求めることが悪いとは思いません。しかし、私が出会ったホームレスの方々の中には、地べたに寝そべり肘をついてそこに頭を乗せた状態で「お金くれ」という人もいれば、食べたもののゴミを通行人に投げつける人もいます。お金を恵んでくれた相手に対する態度とは思えません。また、これは完全に個人的な嫉妬ですが、英語が母国語ですらすら話せるなら、確実に働き口があるじゃないか!とたまにえも言えぬ微妙な気持ちになります(笑)完全に嫉妬ですね。あー、やだやだ、心が狭い。

 また、これは文化の違いかもしれませんが、レストランで働いていて思うことがあります。

ご飯粒を残しすぎ!

 私のレストランは日本食レストランですが、あまりというか、ほとんど日本人が来ません。2回ほど日本人のお客さんがいらっしゃった気がしますが、ほぼほぼ外国の方です。そのため、箸が上手く使えないのかもしれませんが、お皿にご飯粒を大量に残した状態で終了するんですよ。私はおばあちゃんに「お米一粒一粒に神様が宿っているんだから、ご飯粒はきれいに食べなさい。残すと目がつぶれるよ」といわれて育ちました。八百万の神々を信じろという話ではなく、お米を作っている農家の方々や、それを調理し提供してくれる作り手への感謝の気持ちとして、大切な行為ではないかなと思っています。自己満足と言われると、はいそうですとしか言えないのですが、もったいないなぁと思ってしまいます。

 千田さんの言葉からは少し離れてしまいましたが、物への態度を今一度考えさせられた言葉でした。


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