うきよめぐり

アラサーが仕事を辞めて留学した徒然日記

<オーストラリア> ~改★勉強法!過酷で地獄だったケンブリッジ英検コースを通し学んだこと

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死ぬほど勉強した

 やっと、やっと、ケンブリッジ英検コース、ケンブリッジの試験が終わりました!!!感動!!!「ケンブリッジ英検とはなんぞ!?」という方は、グーグル先生に聞いてみてくださいね。ざっくり言うと、TOEICみたいな英語の試験ですが、結果が点数ではなく合否であり、合格した場合、有効期限はなく永久不滅の資格検定なんです!日本の英検のイギリス版というところでしょうか。内容は、文法、リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの5科目です。各項目ごとに点数があり、合計点数の平均60パーセントを獲得できれば合格できます。個人的には、そこまで真剣にやるつもりはなかったのですが、試験の受験費用が330ドルだったので、結果的に真剣にやらざるを得なくなりました。大学受験もしていないので、国家試験以来の正真正銘、超絶真剣、悟空の元気玉にエネルギーを吸い取られたら死ぬというほど勉強しました。

 ということで、今回は以前紹介した勉強方法とはまた別な勉強方法の記事となります。

 以前の勉強方法はこちらにあるので、興味がある方はご覧ください。
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単語帳を作っている暇はない

 以前の勉強方法では、単語を記憶するための最善方法は根比べの復習復習だといいました。単語帳を作成し、ひたすらに日々復習を重ねることが記憶力が最悪の私にできうる最高の方法だと自負していました。しかし、ケンブリッジ英検対策用のコースでは、ほぼ毎日リーディングをするため、単語帳を個別で作っている時間がなくなりました。
 なぜ、そんなに時間がないのか。はっきり言って、私の容量の悪さだと思います。試験のために冒頭で言った5科目の勉強をしていくのですが、授業では文法や各科目のポイントなどを教えてもらいます。授業は午前2時間、午後2時間です。昼休みの前に約1時間どれかの科目のプレテストを行います。放課後からバイトまでの約2時間はそのプレテストの復習と宿題をして終了してしまいます。この復習がとにかく時間がかかるんですよ。たぶんすでに相当量の単語力がある人は苦労しないと思うのですが、以前述べた通り単語力に問題がありまくりな私にとって、この復習は知らない単語を調べまくる、文脈の理解、文法の復習、さらに宿題、あと私はライティングが苦手だったのでなるべく毎日ライティングするようにしていたのでライティング、と終わりなき勉強の嵐に見舞われていました。ああ、思い出すだけでいやんなるわ!
 たぶん、ケンブリッジ英検の試験内容などで検索すれば出てくると思いますが、一応リーディングの写真を載せておきます。キレイなリーディングがなくて私の復習後の写真です。

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 ちょっと見にくいですが、リーディングはこの3種類が必ず1セットです。リーディングが意味わからないときほど復習に時間かかることはありません。しかし、この復習をすることで、自然と単語力がついていきました。私と共に死戦をくぐり抜けてきた頭の切れる戦友がいうには、「単語は、どれだけの回数出会うかだと思う。単語帳作る暇があるなら、新しい文章を読んだ方がいい。そして復習して単語を調べて。それをくり返すことで自然と単語を覚えていくはず。」だそうだ。私は、亀の甲より年の功、先達の教えには従う性質なので、彼女の教えになぞって勉強しました。たしかに、毎日リーディングしているとよく出会う単語というのがあります。何度調べても覚えられない単語もありますが、彼女いわく、「それは根本的にその単語を捉えられていないんだろう」と。「いやいやいや、キャパオーバーなだけだわ!」と心の中で呟きながら「なるほど」とうなずいていました。

 これは余談ですが、試験を通して思ったことは、やはり読書は素晴らしいということに気付きましたね。単語を覚えるきっかけにもなるし、こんな言い回しがあるのかと学びにもなります。あと個人的には純粋に知らないことを知ることは楽しいですね。

 話を戻しますが、基本はくり返すことによる叩き込みなのかなと思います。毎日毎日プレテストをやり、よく出る単語と出会っては分かれるうちに顔見知りになり、そのうち反射で意味が出てくるほどの親友となる。以前、記憶の定着方法について調べたことがあるのですが、時間をおいてくり返すことが鍵のようです。15秒後、30分後、3時間後、だったかな?タイミングのいい時間があるようなので、気になる方は調べてみてください。もし私のように頭の回転が悪い、容量が悪いという方は、答えが反射として出てくるようになるまで繰り返し辞書をひいてください。まるで軍隊の訓練ですが、反射は頭の回転の良い人を上回れます。そして、反射になってしまえば、そう簡単に忘れることはないと自負しています。たとえば九九、未だに反射で答えが秒で出てきますよね?

 あと、以前は問題文を読んだ後にスキミングをして本文全体を読むことはしないと言いましたが、結果的に答えを捉えられず本文全体を読んでいることに気付いたので、問題文を読んだ後は普通に本文を読んでいます。たぶんこれは、私は日本語でも斜め読みが苦手なので、スキミングは向いていないんだと思います。なので、その人の能力によると思いますので、両方試してみて自分なりの良い方法を見つけてみてください。
 ただし、本文をすべて読むには時間がかかるので、いつも時間との勝負でした。私の普段の読書スタイルは、一字一句なぞってじっくりコトコト文字を煮込みながら、噛みしめながら読み進めるタイプだったので、速読は未だに苦手です。いつか紹介したかもしれませんが、英語を英語のまま捉える練習を必死にしました。一文の意味が理解できないから、日本語に置き換えやすいよう文の末尾から読むのではなく、文頭から理解することにこだわり続けました。これが吉なのか凶なのか未だにわかりません。まだまだ模索中というところです。


ライティングは
得意分野を見つけろ!


 ライティングが苦手な理由は以前の記事でも話した通り、制限時間内で内容を構成できない頭の回転の悪さと語彙力のなさがネックでした。ケンブリッジ英検では、1時間20分の間に2つのライティングを書き終えなければなりません。一つはエッセイ、もう一つはレビュー、アーティクル、手紙の中から一つ選びます。みなさんご存知かもしれませんが、ライティングにはフォーマル形式とインフォーマル形式があります。要は、友達とかに書くような気楽で気さくな文章か、仕事や公式な場で使用するような固い文章かという違いです。私はとにかくフォーマルが苦手です。なぜって、フォーマルの語彙力がカスいからですよ!!たとえば、get、have、make、go、comeがあればインフォーマルでは大体の表現ができるんですよ。特にgetは最高で、物を獲得する、家に着く、理解する、などなど幅広く使えるため、困ったらgetを使っとけと言っても過言ではありません。しかしフォーマルではこの素晴らしきgetを使うことができません。getに変わり、gainやobtainなどの動詞を次に使用したい単語に合わせて使用しなければなりません。たとえば、「体重が増える」と言いたい場合、gain your waightであり、決してobtain your waightとは言いません。これは日本語で何ていうんですかね?「適切な表現」でしょうか?頭の切れる戦友のたとえでは、「活発な梅雨前線とは言うけど、溌溂な梅雨前線とは言わないから、そんな感じじゃない?」と。ハツラツな梅雨前線!雨降らせることが楽しくてしょうがない前線ですかね!?私のツボに入り、一生忘れられそうにありません。英語ではcollocationというのですが、これがまた無限大にあるんですよマジで。いや、これが試験じゃなかったら純粋に面白いと思えるんですが、試験ってところがやんなっちゃうところなんですよね。ほんと、改めて試験とか時間制限とか競争ものに向いてないなと確認させられました。

 じゃあ、どうすんのか。という話ですが、私はもうある程度の形式を自分の中で決めていました。たとえば、エッセイの出だしは必ずIt is often said that、締めはIn conclusion,です。誰に何を言われようとこれは変えませんでした。いいよもう、研究者とか大学生で何度も何度もエッセイを書かなければいけないわけではないし、言い回しのボキャブラリーとかいらんわ。と切り捨ててきました。本来、読書がすごく好きなので、色んな言い回しを研究したり探したりするのが好きなのですが、そんな余裕はありませんでしたよ。情報を加えるときは、moreoverかin addition、反対意見をいうときはhoweverかwhile、それだけ。2000文字を超える文章を書くわけではないのでこれで十分です。
 あとは、問題文を注意深く読み、聞かれていることやお題に相応した文章を書いているか確認することの方が大切ですね。私はエッセイで結局話題がずれてしまうことが多く、よく先生に問題をはき違えていると注意されました。言いたいことを形式的に少ない語彙力の中で表現することの大変さを思い知りました。書くことが好きな分、苦しい試練でした。

 得意だったのは、アーティクルでした。これはセミフォーマル形式で、ゆるすぎず固すぎず、雑誌などの記事を想定して人の興味を引き付けるような文章を書くことを目的としています。実際はお題によりますが、身近な話題だった場合は面白おかしく文章を書けばいいので書いていて楽しくもありました。
 ただし、全体を通して重要なのは、語彙力、文法力の表現なため、ただ面白いだけでは不十分です。英語のことわざを使ってみたり、phrasal verbsを使ったり、if節やthat節を用いたりなど、自分の表現力をアピールすることが大切となってくるそうです。私はその辺を気にしていると文章を上手く構成できなくなるので、とにかく時間内に完成させることを目標としていました。その人のレベルによると思います。

 ライティングは完全に慣れではないかと思います。これは単なる試験なため、ウソをついたっていいんです。時間内に、必要な文章を、必要な条件のもと完成させることが重要かと思います。私はこのタイムアタックにいつも参っていたので、毎日毎日タイマーかけて書きまくり、だんだん慣れたという感じでした。正直な自分の意見を言おうとすると時間がかかるので、こういう言い回しなら書けるな、この意見ならまとめやすいなという打算的手法のもと文章を書いていく訓練を重ねることで、脳が自然と慣れていった気がします。これもある一種の反射でしょうか。私の脳みその固さを露見しているだけという感じがしますが、まあ、カチカチなもんはしょうがない。現状を嘆くより、打破する方法を考える方が有用だと信じているので、落ち込んでは浮上するを繰り返し生きています。


死にかけスピーキング


 個人的な最難関でしたね。スピーキングテストは4段階あり、最初に「趣味は?」などの個人的な小さな質問。次に2枚の写真を比べて類似性と相違性を述べつつ、質問に答える。次に、スパイダグラフを見ながらペアの人とディスカッションする。最後に、3つ目の題材をもう少し掘り下げて、個人意見をペアと言い合う感じかな。頭の回転の悪さと、言葉につまってしまう私にとって、ほんとうに苦しい戦いだったことは間違いありません。色んな質問に即座に答えらるようにかなりの答えを用意したし、文章が長くなくてもいいから自分の意見をはっきり言うということをひたすらやりました。自分の意見が瞬発的に出てこなさすぎて、頭の回転の悪さをまざまざと痛感させられた試験で、辛かったな~。日本にいるときは自分の意見をスパスパ言う方だったんですが、どっかに行っちゃったみたいですね。仕事モードじゃないからでしょうかね?題材があまり考えたことがなかったお題だったというのは関係あるんでしょうかね?とにかく瞬発力を補うための答え暗記でどうにか首の皮一枚つないだようなものですね。
 試験の練習が普段の会話力に活かされるかというと、これは別物と考えた方がいいと思います。やはり試験は試験。受験や就職の面接用の練習がその後の人生の糧となるかというと、そうとは言えないのと同じですね。特に私は、こういう形式ばった面接では嘘八百とまでは言いませんが、多少の脚色で通していた人間なので、それが普段の会話に役立つとはあまり思えませんね。笑顔の鉄仮面をつける訓練にはなりますが、これは接客業をしていれば身につくことですし、スピーキング技術という点では不要かもしれません。でも第3パートは、ディスカッションなので、ある程度は役立つかもしれませんね。やはりスピーキングは以前も述べた通り、誰かと話しまくるのが最善策ですね。

 これは余談ですが、改めて思ったのが、ラテンアメリカの方々はとても話上手なのですが、こういう意見を出し合う場で、言葉につまることがあまりみられないんですよね。自分の意見をはっきりという文化なのでしょうが、こんなにも違うものかと驚きました。日本の授業でディスカッションをする機会があまりなかったので、私のディスカッション能力は社会人になってから培われた、しかも自分の意見を言うというより、必要とされていることを述べるというようなものだったのだと気づきました。三十路を目前としたいい大人が自分の意見もろくにないだなんて、つまらない人間だなと痛感しましたね。ああ、悲しい!
 しかしとてもいい経験になりました。ディスカッションの究極は、答えを求めることよりも、どれだけ瞬発的に数多の発想を思い付き提案することができるか。人の意見を受け入れどれだけ発展させられるのか。ということなのかなと思いました。仕事は別物ですが、人生で人と意見を交換する機会はたくさんあります。そのとき、確かに答えを見つけることも重要かもしれませんが、お互いに刺激し合うというのも面白いなあと思いましたね。ラテンアメリカの方々は、ジョークを言って人を楽しませる能力に長けている方が多いのですが、その常識にとらわれない飛躍的な発想がディスカッションにも活きていて、淀みなく意見を言えることに繋がるのではないかと日々感じました。もはやこれは、その人が歩んできた人生により培われてきた脳みその柔らかさなんでしょう。面白い世の中ですよね。


ひたすらこなせ文法


 文法に関しては、日本人は多国籍の方々と比べるとよく理解していることが多いです。そのため、今までの知識に新しいものを加えるまたは、それを応用していくだけですね。と簡単に言っても、リーディングで言った通り、collocationが一番厄介ですね。出会わなければ知らない組み合わせが無限大にあるわけですから、リーディングと同じように、どれだけテスト問題を解いて、新しい組み合わせに出会い、自分の物にするかが鍵になるのではないでしょうか。文法のパート3と4は、形式に慣れてくると容易になってくるので、もうとにかくひたすら復習と練習の繰り返しですね。

 最近思うのは、勉強はある一種のスポーツですよね。脳みそを鍛えるスポーツですよ。スポーツは一朝一夕でできるものではないように、勉強も日々の厳しい鍛錬と修練のたまものなのかなと思います。そう思うと面白くないですか?運動が苦手な秀才をう○ちとからかっていた幼少期、そのう○ちは脳みそを鍛えていたわけです。てことは、文武両道とは頭から爪先まで鍛えているわけですよね。素晴らしいですね。スポーツ万能で頭のいい方は、それらの鍛え方を熟知しているのかもしれません。純粋に尊敬します。どっちもイマイチな私よ、泣くな。私は知っている、社会に出たら全てが60点くらいのオールマイティーが重宝されることを!!0か100かの天才諸君、凡人の前にひれ伏せたまえ!!とは思いませんが、凡人は凡人で大切な立ち位置だと自負しています。苦手な分野ばかりで何が悪い、人間だもの。byみ○を


結果


 つまりは、努力という執着心をもとに自分の飽きっぽさと、すぐ自分に甘えて諦めたくなるその弱さと戦った日々だったといえます。小中学校の頃はわりと努力家だったような気がするのですが、人間どんどん自分に激しく甘くなるのでみなさんも頑張ってください。

 個人的に、集中力の高い人と勉強するのはオススメですね。私のような飽きっぽい人ほどそうだと思うのですが、長時間の集中力を持ち合わせていないんですよ。特に私は、終わる時間が決まっていないと一生ダラダラ自堕落に過ごす性格なので、時間を決め勉強します。そのときに、集中力が高い人と同じ空間にいるだけでそれが伝染して、私も集中できたように思います。もしクラスや身近な友達に、努力型の秀才がいたらその人と勉強すると自分の集中力が上がると思います。理由はわかりませんが、秀才の放つ気迫がビリビリ伝わってくるんですよね。その秀才と同じだけ勉強する必要はないのですが、自分が決めた時間内だけは集中するようにしてみてください。徐々に、秀才の影響がなくてもスイッチが入るようになると思います。
 逆に、天才型の秀才と勉強することはオススメしません。天才といて天才になれるなら、世の中は天才で溢れていると思います。悲しい事実ですが、天才は伝染しません。天才菌なんていう細菌がいて慢性的に感染してくれたらいいのにと、つい妄想に走ってしまいがちですが、試験勉強中にラ・ラ・ランドに行っている場合ではありません。試験後に楽しいことを設定して、それに向かって頑張りましょう。




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