うきよめぐり

アラサーが仕事を辞めて留学した徒然日記

<オーストラリア> ~私の引っ越し遍歴

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日本では考えられないシェアルーム

 日本人で、いったいどのくらいの人が部屋を他人と共有したことがあるでしょうか?学生の頃に寮で過ごしたとう人もいるでしょう。しかし、学校を卒業して、一人で生計を立てられるだけの収入があった場合に、部屋や家を共有したいと思いますか?

 私は思いませんでした!

 そもそも、絶妙なこだわりというか変なところで細かい私にとって、家族ですら部屋を共有するのが嫌でした。なんとなく、人といつまでも同じ空間にいることが苦手なんですね。旅行など期間が決まっているならともかく、日々の暮らしを共有するなんてありえないと思っていました。きっと、ほとんどの人がそう思っているのではないでしょうか。
 結論からいうと、慣れます。私は慣れました。ということで、今回は私のオーストラリアでの住まいの移り変わりを順序立てて追いながら、そのときの気持ちを素直に綴ろうと思います。あくまで個人的な意見なので、必ず誰にでも当てはまることではないと思いますが、参考になれば嬉しいです。

1. シェアハウスとシェアルームの違い

 まず、名前の通りですが、シェアハウスとシェアルームは大きく違います。シェアハウスとは、ひとつの家に他人と住むということであり、必ずしも部屋を他人と共有しているとは限りません。私がオーストラリアに来るまでは、「シェアハウスは仕方ないとしても、絶対にシェアルームはできない!」と思っていました。絶対したくない、死に物狂いでオウンルームを探してみせる!!と思っていました。ちなみに一人部屋のことをオウンルームと呼んでいます。
 しかし、現実はなかなか厳しいです。
 私の学校はシドニーのシティーと呼ばれる市街地のど真ん中にあります。東京でいうと、新宿から徒歩5分圏内にあるという感じでしょうか。なんとなくイメージできると思うのですが、便利な場所というのは、便利であればあるほど地価が高くなります。それはどこの町でも国でも同じだと思います。
 つまり、勉強することがメインの私にとって、学校を中心に住む場所を考えることが優先されるということですね。イコール、地価の高いところに住まざるを得ない。または、中心部から離れた郊外に住み、毎日通学するかの2択ですね。

 東京や大阪など大きな都市に住んだ経験のある人は想像できると思いますが、朝のラッシュ時の電車やバスほど苦痛を強いられるものはないですよね。私は、田舎育ちのせいもあるのか、人口密度200%越えの電車に乗ることに耐えられず、今まで電車やバスで通勤・通学したことがほとんどありません。特に夏ですね。仕方がないことは重々承知なのですが、赤の他人と肌が触れ合うことにどうしても耐えられません。
 鳥肌ぶわっとなります。
 それがたとえハリウッド俳優のような超絶な美丈夫であったとしても、空から舞い降りた絶世の美女だとしても変わりありません。

 ううっ、思い出しただけで鳥肌が、、、(関係ありませんが、英語でも鳥肌のことをGoose bumpsと言います)。

 話が反れてしまいましたね。何が言いたいかというと、電車やバスで通学したくないという思いが根底にあるということですね。もうね、三十路手前の、おぎゃーと生れ落ちてから四半世紀も経った人間の価値観なんぞ、そう簡単には塗り替えられないものなんですわ。なんて言うんだっけ? パーソナルスペース? たぶん私のスペース半径が人より広いんでしょうよ。

 あと、これも個人的な問題なのですが、私はスーパーハイパー三半規管が弱く、乗り物酔いが激しいです。ほんともうとんでもなく弱いんですよ。たとえばスキーに行った場合、リフトに揺られて胃袋が裏返りそうになり、吹雪でホワイトアウトした中で滑り天に召されかけます。去年、スキューバダイビングのライセンスを取りに行ったとき、朝から晩まで船に乗るのですが、その間ずっとぐったりしていました。ほとんど死んでいたと言っても過言ではありません。そのうち「レインボースプラッシュ」という名の神々しい液体を体内生成できる日が来るかもしれないしれません。
 いつかシドニー交通機関の話をしようと思いますが、シドニーのバスは運転が荒く、本当にマジでやばいです。何度レインボースプラッシュをくり出しそうになったことか、、、。オージー(オーストラリア人の呼称)ですら、電車もバスもsから始まる廃棄物だと罵っていました。ははは。お下品ですね~。

 そんなわけで、私の中での物件選びの条件がどんどん増え続けるばかりでした。この当時は、いくら英語での環境だとしても、家を探すことに苦戦するだろうとはあまり考えていませんでした。
 しかし、先ほども言いましたが、現実はなかなか厳しかったです。

2. 厳しい現実

 まず、ひとつ断言します。

 オーストラリアに日本のような一人暮らし用のマンションやアパートは存在しません!!

 信じられますか!? いや、信じたくないですよね!
 いや、もしかしたら存在するのかもしれませんが、私は出会ったことがありません。私の見た中では、日本でいうファミリータイプのような2~3LDKを数人で共有するシェアハウスが一般的です。その中で、部屋をシェアするのかどうかは、部屋のオーナーによって異なります。
 ほとんどの部屋はインターネットの掲示板に載っており、気に入った部屋の家主であるオーナーと連絡を取ります。そして、インスペクションと呼ばれる部屋の見学をします。インスペクションの目的は、部屋を探している私たちがどんな部屋なのかを知るためでもありますが、部屋を貸すオーナーにとっても部屋を借りる我々がどんな人間なのかを知る機会でもあります。この時点で信頼関係を築くことが大切ということですね。

3. インスペクションにおける注意点

 個人的なインスペクション時の注意点をあげておきます。

①お風呂のシャワーのタイプ
 シャワーヘッドが壁にくっついているタイプは、石鹸を流しにくいです。また、可能なら水の勢いを確認するといいですね。ちょろちょろしかでないシャワーがたまにあります。まあ、相当のこだわりがなければすぐに慣れますが、シャワー時間の制限がある場合やロングヘアーの場合、流すのに時間がかかることがネックになります。ホームステイのとき以外でシャワー時間の制限を言われたことがないので、時間制限を提示されなければ気にする必要はありません。

 余談ですが、日本の湯沸し器のほとんどはガスですが、オーストラリアの場合は電気のことが多いそうです。これは家主が家を購入する際にガスか電気か選ぶそうですが、電気のタンクの方が安いため、電気の湯沸かし器が結果的に多くなったそうです。オーストラリアは電気代が高いため長い目でみるとガスの方が暮らしやすいのですが、まあ、人生そんなもんですわ。
 日本のオール電化した家との違いは、オーストラリアの電気湯沸かし器のお湯はすぐに底尽きることです。一人がシャワーを浴びると、タンクに溜まっていたお湯がなくなってしまうため、水になります。最初の一人以外は水を浴びるのかとチビリかけたあなた、安心してください。30分もすればまたお湯が溜まります。ただこれの何が辛いって、仕事から帰ってへとへとで、もう夜中近くて、シャワー浴びて寝たい!というときに誰かがシャワー浴びているとどういう現象が起きるか想像できますか? その人がシャワー浴びて出てくるまでの時間プラスお湯が溜まるまでの時間、つまり約1時間は待たなくてはいけないということです。あぁ、無情。あきらめて待つか、寝るかしましょう。

②トイレ
 たまに気絶するほど臭いトイレがあります。臭気の威力がこんなにも凄まじいものかと実感できるほどに攻撃力が尋常じゃありません。魂もってかれそうになるので気をつけてください。後に聞いた話だと、オーストラリアは古い建物が多く、建物の外観などを改築していても排水管や水道管はそのままなことがあり、その結果、ベトベトンもビックリ驚異的臭気へと成長してしまうそうです。つまりは、パイプの老朽化による異臭のようです。トイレ大国の日本人としては許すまじき実態ですが、真実です。オーストラリアに行くことで、日本の、いや、TOTOの素晴らしさが身に染みてわかりますよ。
 あとなぜか、ひたすらタンクの水がシャーシャー流れてうるさいトイレもあります。
 案外、臭いと音はストレスになります。

③ベッド
 特にマットレスですね。うっすいマットレスがよくあります。厚みがあっても古くてスプリングが浮き出ているものもあります。腰がベッドの下の板に当たって痛くなったり、スプリングが体に食い込んで痛いです。
 渡豪前はベッドマットにこだわっていた分、辛かったな~。
 と文句はでますが、案外慣れると寝れるものだし、最悪オーナーに相談できます。

④クローゼットの広さ
 個人的にはスーツケースが入る大きさのクローゼットがあるといいと思います。日本にいると、そんなの当たり前と思うかもしれませんが、シェアというものをなめたらあかん~、なめたらあかん~、VC3000ほにゃららじゃないですけど、場所によっては、下駄箱かというほど狭い空間しかない部屋もあります。むしろ何をそこに収納するのか気になりますがね。

⑤冷蔵庫とキッチンの自分が使用できるスペースの広さ
 家に住んでいる人数が多いのに冷蔵庫が1個しかなく、どこに物を保存するんだよとキレたくなるほどスペースがない場合がしばしばあります。卵10個入りを入れたら終わりなこと、日常茶飯事であります。私はあまり料理をしないので困りませんが、節約のために料理をしたいと考えている場合は、必ず確認すべきですね。
 個人的には、冷蔵庫以外の食糧保存スペースというんですかね? 棚の中や引き出しなどなんですが、日本人が大嫌いなGが発生することも日常茶飯事なので要チェックしてください。

ゴキブリホイホイが置いてあるかいなか
 上記と重複しますが、直接オーナーに聞いても問題ないので必ず確認してください。どこか、特にキッチンにアレのホイホイがあると奴らが100%出ます。
 というのも、オージーたちはGについてあまり気にしていません。

「たしかに虫が出るという現実は不愉快ではあるが、蚊の方が害虫だろう。刺されるとかゆいし、病気を移されることもあるんだ。ゴキブリなんて、ただの虫じゃないか」

はあぁあぁああああああ!!?? 
気持ち悪い時点で害虫だろうが!!!

と叫んではいませんよ。大人なんでね。心の中にそっとしまっておきましたよ。
 まあ、暗示とでもいうかのごとく日本人は黒い奴らが嫌いですからね。そこは抜かりなく確認することを強くおすすめしますよ。

⑦オーブンの中の綺麗さ
 オーブンやガスコンロの周りが汚い家は、確実にどこもかしこも汚いです。私は住民が掃除をする習慣がないという判断基準にしています。
 私自身、家事が嫌いだし、なんなら将来は家政婦を雇うことを夢にしているくらいズボラでだらしない性格をしています。仕事から帰って来て見るきったない自室に心底萎えていました。しかし、オーストラリアに来てその考えが覆されました。

 下には下がいる。

ただそれだけです。

⑧洗濯物を干すスペースと洗濯機・乾燥機を使用する頻度の制限
 洗濯物を干すスペースがないと、乾燥機を使うはめになるのですが、どうやってもTシャツなどは縮むしシワシワの仕上がりになってしまします。たまに「本当に先進国か」と疑いたくなるほど利便性の皆無な機械を使用していることがあります。友達とは、日本人の便利さと快適さへの追求は究極かもしれない説まで立てました。
 また、乾燥機は一気に高温風を送るため、電気代が高くなります。そのため、場所によっては使用頻度に制限があるので要確認です。あと、音がうるさいので使用時間の制限がある場合もあります。夜中しか時間がない場合など、注意が必要です。どうでもいい話ですが、乾燥機のことを「ドライヤー」というのですが、ルームメイトと話していて何度も「ヘアドライヤー」と勘違いし、話がかみ合わないことがありました。もう私の中で「ドライヤー」といえば、「ヘアドライヤー」なんだよ!
 そして、都心部のマンションだと物干しスペースが狭いです。また、オーナーによるとい思いますが、物干し竿が錆びてて汚い場合もあります。干した服に錆が映り、斬新なアイテムと化してしまうので注意しましょう。

⑨掃除当番制
 だいたいの家が週に1回は掃除する義務があると思いますが、たまに全くないところもあります。住人が協力し合って綺麗に保てるならいいですが、当番制があってもなお汚い部屋が多いです。また、当番制がない家の場合、各自どのように掃除をしているか確認をした方がいいと思います。
 たまに掃除機もモップもない家があります。引越してビックリ「え、箒一本?」なんてことがありました。義務教育卒業して以来、久しぶりにワラの箒をみましたよ。キレイにしてるんだか、ホコリ巻き上げてるんだかわからなくなりますよ。帰国後の手土産にはなりますがね、青いネコ型ロボットがいても不思議ではない21世紀の先端を生きる人類の一員と自負していたのか、うっかり笑ってしまいましたよ。

⑩家賃の支払い方法と最低居住日数
 家賃の支払い方法は振込だけではなく、現金を手渡しする場合もあります。現金の場合、領収書をもらえるか必ず確認してください。払ったか払っていないかが不明瞭になって困るのは自分です。オーストラリアでは各銀行のアプリがあり、そこから支払うことが主流です。これは家賃だけではなく、友達同士のお金のやり取りにも使えるので便利ですよ。
 私は支払い完了画面を必ずスクリーンショットして、オーナーに送っています。写メで残し、メールでも残すことで証拠を2倍にしています。その物件を出るまでは写メは保存しておきましょう。オーナーとの信頼関係が大切だから、口頭での約束を信用するというのは大変危険です。信頼関係を良好に保つためにも、お互いが疑い合わないようにする方法をとるのが一番ではないかと思っています。
 というのは建前で、信用できない人がいますし、管理が下手なオーナーは誰が支払いして誰が支払いしていないかわからなくなってしまう自堕落な人もいるので、自分の身は自分で守るようにしておきましょう。

 また、だいたいの家が最低3ヶ月の居住が必要など条件があります。最低居住日数が守れない場合、ボンドと呼ばれる日本でいう敷金が返済されなくなります。だいたいの家が2~4週間分の家賃をボンドとしているため、返済されないと高額を失う羽目になるので、都市を移る予定がある場合などは、十分に注意してください。オーナーによっては、事前の交渉次第では短期間でもいいよと言ってくれることもありますので、聞いてみるのも手です。


 以上、10点です。
 他にも個人的には注意点がありますが、細かいことなのでこの10個を覚えておくとよりインスペクションがスムーズになるのではないでしょうか。もしインスペクション時に住人と話す機会があれば話してみると、思わぬ収穫を得ることがあるのでお勧めです。インスペクション時の待ち合わせに大幅に遅れる、質問に嫌な顔をするというオーナーには信用に事欠きますよね。それは借りる側の我々にも言えることなので、海外に対して「時間にルーズだ」というイメージを持っている場合は自分を律してみてくださいね。
 あとは、直感も大事です。いいも悪いも、理由なく最初に引っかかったことはその家を出るまで消えることはありません。特に悪いことは、いいこと以上に印象に残りやすく気になることだと思います。
 または、引越す予定がなくてもインスペクションをしてみるのはいい経験になること間違いなしです。特に現地のオーナーの場合は英語を話す機会になりますし、都心と郊外の家を見比べるのも、それはそれで面白いかもしれません。そうして気に入った家があった場合に引越すのもありかもしれません。


 では、実際に私の住んだ家の経緯を追ってみましょう。


私の引っ越し遍歴

1. ホームステイ

 オーストラリアに来て最初の1ヶ月は、ホームステイをしました。広いオウンルームに感動したのを覚えています。部屋は10~12畳ほどあり一人部屋としてはとても大きく、日本で働いていたときの1Kの部屋と大差ないような広さでした。
 あとからわかりましたが、このホームステイ先は当たりでした。ふかふかのベッドがあり、大きな勉強机があり、少し狭めではありましたがクローゼットがありました。勉強する身分としては十分ですね。
 ひとつ不満を言うとしたら、日当たりが悪く、湿気のないオーストラリアの冬を過ごすには、あまりに寒かったということだけでしょうか。いや、本当に寒いんですよ。まじで。ホームマザーに寒くないか聞かれて、何度も寒いと答えてました。毛布を足してもらっても、最初の1週間くらいはホッカイロが必需品で、なかなか眠れませんでした。
 トイレとお風呂は、もう一人の留学生と共有でしたが、リッチなホテルのように広くて綺麗だったため、何の文句もありませんでした。オーストラリアはどこでもそうなんですが、トイレとお風呂がタイル張りなため、とにかく寒いです。冬のシャワーは覚悟して入らなければなりません。「北海道出身が何を言ってんだ!」という感じかもしれませんが、何度でも言います。本当に寒いんですよ!!いやむしろ北海道は、たとえ外が暴風雪の極寒だとしても、室内は半袖で過ごせるほど暖かい家が五万とあります(私の実家はそこまで暖かい家ではなかったが)。
 オーストラリアは電気代が異様に高く、どこの家でもほとんど冷暖房器具を使いません。生物学的に、東洋人より西洋人の方が皮膚が数ミリ厚いらしく、同じ気温の下にいても体感温度が違うそうです。衝撃的事実ですよね!だから真冬に半袖で電車を待っている外国人をホームで見かけるわけですよ。納得。
 夏のオーストラリアは尋常じゃない暑いイメージがありますが、日本のような湿気とは無縁のため、日陰は涼しいです。たまに寒いです。湿度がないので、呼吸しているだけで汗だくつゆだくになるということはないということですね。そのため、水が貴重という事実に繋がるのでしょうね。
 家自体も、夏に過ごしやすいような構造になっているそうで、とにかくオーストラリアの家の難点は寒いことですね。ホームステイをしているときに言われたのは、「寒いときはときかく日向にでるといいよ」ということでした。原始的ですが、本当にそれが一番です。外にいても中にいても、「寒いと感じたら日向に出ろ」が鉄板です。

 今思い返してみると、ホームステイ最高でしたね。
 ご飯は出るし、掃除当番などの面倒くさいシステムもないし、必要最低限の日用品は揃えられています。そのため、自分で買い物をするとしたら、嗜好品だけですね。帰国間際の頃、クラスの子と物件について話していることがあったのですが、私はホームステイの家が綺麗だったら、多少文句があっても継続するべきだと熱く語るほどにホームステイはよかったですね。

 上述しましたが、ホームステイも当たりはずれがあるようで、私の家は当たりの中の当たりだったのではないかと思います。
 まず、最も重要な家の住人がみな優しいし親切でした。生粋のオージー一家だったためか、私の英語能力が低かったためか、もちろん両方でもありますが、何を言っているのかわからないことがほとんどでした。いやほんと、異世界な気分でした。でも「わからない。理解できない」というと、わかるまで話してくれました。私のつたない英語も辛抱強く理解しようと努めてくれました。食事は美味しいわけではありませんが、不味いわけでもなく、特に文句はありませんでした。ただ、ほとんど毎日の夕食がお肉とマッシュポテトとミックスベジタブルだったことがイマイチでしたかね。でもそこまで気になることでもありませんでしたよ。
 あとから知ったのですが、オーストラリアでは夜ご飯を家族で食べて、家族の時間として楽しむ習慣があるのですが、そのときの食事の内容にはあまり関心がないそうです。もちろん外食時などは食事を楽しむと思うのですが、普段の夜ご飯は、食事をするという習慣のひとつにすぎないそうです。そのため、ほとんど毎日同じメニューですし、冷凍食品が多いそうです。
 オーストラリアは日本以上に冷凍食品が充実していてびっくりしますよ。しかも美味しいんですから、そりゃ使いますよね。便利な時代ですわ。
 また、大きな声では言えないのですが、オージー舌がバカ味にあまりうるさくないそうです。なんでも美味しく食べられるのはいいことですね!

 ホームステイ時の利便性については、シティーまでバスで30分。そこから学校まで徒歩10分ほどでした。
 モスマンという閑静な高級住宅地であったため、シティーから少し離れていることが難点でした。特に私のホームステイ先はモスマンの奥の方で、夜の8時か9時以降は、モスマンの中心にある商店街のようなところまでしかバスが行かないため、バイトで遅い時や、たまたま乗ったバスによってはそこから20分ほど歩かなければいけませんでした。
 また、バス停が恐ろしいほどわかりにくいです。帰国する間際まで、バスに乗るときはグーグルマップが手放せません。
 そして、夜道がすさまじく闇です。街灯がほとんどないんですよ。電気代の節約なんでしょうか。理由はわかりませんが、海外のホラー映画で夜道がやたらと暗くされてると思っていましたが、あれはわざと暗く演出しているのではなくて、実際に暗いのだと初めて知りました。まあ、モスマンは治安がいいので心配はあまりありませんでしたが、場所によっては本当に危ないところもあるので注意が必要です。

 また、通学のために毎日バスに乗らなければいけないのですが、日本のような定期制度がないため、交通費が馬鹿になりません。そのため、ちょっと不便でお金のかかる場所だという印象を持っていました。実際には、シティーで10時までバイトしていたのがミスだったかなと思います。普通に勉強して、友達とおしゃべりやなんやかんやして7時くらいまでに帰るなら、モスマンでのホームステイは素晴らしいものでした。値段は、平日の朝晩ご飯、休日の3食付いて、週285ドルでした。学校の仲介を通しての値段なので、家の人と直接交渉すればもう少し安くなるかもしれません。毎日でかけたとして、バス代は週に約33ドルくらいかな。つまり、週に約320ドルくらいの支出ですね。

2. 郊外で日本人とシェアルーム

 ホームステイは大変よかったのですが、当時の私はなぜかとにかく貯金がなくなることを心配していました。収入がなく貯金をひたすらに食いつぶすことに、ある一種の恐怖を覚えていたのでしょうかね。
 また、ちょうどその頃、自分の英語に自信喪失している時期で、日本人とのコネクションが欲しくて仕方なかったこともあり、チャッツウッドというアジア人が多く住む郊外に住み始めました。自分の希望する条件に見合った部屋を探すのに大変苦労していたのと、シティー内でインスペクションした部屋がまあ最悪なところばかりだったというのもあります。とにかく、このシェアハウスは綺麗で安かったんです。
 家賃は週135ドル、部屋は私を含め4人でシェアし、マスタールームと呼ばれるトイレとお風呂が部屋の横についているタイプでした。12畳ほどの部屋に2段ベッドが両方の壁際に設置され、ベッドサイドに50センチ四方ほどの小さな机が置いてあり、同じ2段ベッドの子と半分ずつ使っていました。部屋とトイレ・お風呂の間に着替える部屋のような6畳ほどの部屋があり、ハンガーラック20センチ分くらいと60センチ四方ほどの棚が各自の収納スペースとしてあてがわれていました。当時は物が少なかったので収納スペースに困ることはありませんでした。すぐ使わないようなものはスーツケース内に入れて、スーツケースも収納スペースの一種として使っていました。

 最初は、赤の他人と同じ部屋で、しかも2段ベッドでなんて絶対眠れないと思っていました。しかし人間とはすばらしい慣性を持っていて、1ヶ月もしないうちに慣れました。他人とシェアしていても、お互いに尊重し合い、協力し合えば、住み心地がいいものだなと痛感しました。
 この当時のメンバーは、みないい人ばかりで、誰かが寝ている場合は寝室の電気を消し、お風呂側の電気をつけて行動するという暗黙のルールがありました。クラスの子の話を聞いていると、寝るときや起きたときの電気で結構もめることがあるようでした。細かいことではありますが、毎日の小さなストレスの蓄積は知らないうちに山となるものです。今でもみんなに感謝していますし、とてもいい経験をさせてもらいました。

 シェアハウス自体には他に部屋が二つあり、男女交じりで8人のシェアハウスでした。
 家全体にカーペットが敷いてあり、土足禁止だったこともあり、雨のあとに部屋の床がぐちゃぐちゃということはありませんでした。また、キッチン、リビングも共に綺麗で広かったです。4人でヨガやっても狭くないほどの広いリビングでした。ごみ捨てや食器使用のルールを破る人もおらず、黒光りする奴らと出会うことはありませんでしたね。
 また、1階だったため、ベランダが異様に広く、洗濯物を干すスペースが5~6畳あり、住人全員が同時に洗濯をしても十分に干すスペースがありました。

 現時点で3回引っ越している中で、ホームステイを抜かせば一番綺麗で広いシェアハウスだったと断言できます。
 安くて綺麗な点は、本当に最高だったのですが、韓国人が一人いるだけであとは日本人だったため、家からでなければ英語を話さないという現象が起こり始めました。まあ、当たり前ですよね。日本人ばかりのところを自ら選んだのですから。
 話は反れますが、部屋のオーナーが日本人で、オーストラリアに数年住んでいるけど英語を全く話せない方でした。たまに日本語も怪しい方でした。
 何が言いたいかというと、英語が母国語の国に住みさえすれば英語が話せるようになると思っているそこのあなた、これは100%否定できます。実際にこの目で日本語しか話せない外国在住者と会っているので間違いありません。なぜかと言うと、どこの国にも、日本人のためのコミュニティーや日本人しかいないレストランなどが存在するそうです。そのため、英語を話さないで生きようと思えば、いくらでも日本語を使って生きていくことができます。
 オーストラリアに来る前は半信半疑でしたが、今では確信しています。

 利便性はとても良かったです。徒歩7分くらいで駅に着き、駅前は大きなショッピングモールのようになっていて、食べ物から家電、洋服まで必要なものはすべて揃いました。シティーまでは電車で30分、学校までドアトゥドアで45分くらいでした。家賃と電車代で週180ドルくらいでしたかね。プラス食事や日用品で、週の出費は250~300ドルくらいですかね。
 余談ですが、週に1回でも友達と外食すると、莫大に出費が跳ね上がります。外食は1食安くても10ドルはします。たまに安いところで8ドルくらいのところもありますが、ほとんどが12~20ドルです。サンドイッチが7ドルしますからね。そのうち外食ばかりするようになるのですが、まだ渡豪1ヶ月のあたしには外食することが恐怖でしかありませんでした。私は働いていたレストランが余ったご飯やおかずを持ち帰ってよかったため、普段の食費は浮いていました。しかし、週末に友達と出かけることも多かったため、なかなか出費を減らすことが難しかったですね。結果的にホームステイ時とそこまで変わらない出費がかかることがわかります。

 このシェアハウスには3ヶ月間住み、シティーに引っ越すことになりました。
 シェアメートと仲良くやっていたし、住むには大変すばらしい環境ではあったのですが、その頃バイトを掛け持ちしていて、週6日働いていました。やりすぎなのは自覚していましたが、お金と自分のステップアップのためにやりすぎていました。そのうち、私のバイトについても話せたらと思いますが、今回は割愛しますね。
 バイトが10時必ず終わるわけではなかったため、帰宅が11~11時半過ぎになることもざらでした。さらに、朝の通学時にどうしても座りたくて、ラッシュ時前の6時半には家を出ていたため、完全に寝不足でした。電車で寝すごすことが増え、授業のリーディング中にいつの間にか眠ってしまうようになりました。昼食を抜いて1時間くらい昼寝するようにしたのですが、それでもやっぱり眠かったんですね。たまに昼寝から起きられずに午後の授業に遅刻することもありました。今となっては笑い話ですが、その当時、授業が難しくなったと感じ始めたため、こりゃ本格的にダメだと思いました。
 もっと上手にバイトをやりくりできていたらそのままチャッツウッドに住んでいたかもしれませんが、あまりに疲れていて、どうせ交通費がかかるなら、交通費分を家賃に注ぎ足そうと考えが変わりました。とにかく30分でも多く寝たかったんですね。実際、通学時の往復と無駄な早起きを解消できれば、睡眠時間を3時間は稼げる計算でした。この時点ですでに4人部屋だったため、もうどこでも住めると自負していたため、最初にインスペクションした学校から徒歩2分のタワーマンションに引っ越しました。

3. 日本人が大嫌いな黒いアイツがうじゃうじゃ湧いてるタワーマンション

 次に引越した先は、シティーのど真ん中にあるタワーマンションでした。22階の3LDKで、マンションにはジム、プール、温泉が付いているという一見ステキ極まりない物件でした。しかし、実際には違ったのです。

 部屋を見学したときには気付かなかったのですが、引越した先のキッチンに、3世代分くらいGが住みついていました。
 ちょうどマンションに移ってきた時間が夜だったんですね。食材をしまおうとキッチンに行き、電気をつけた瞬間に、人生で最もぞわぞわした体験をしました。日本のやつらほど大きくなく、2センチくらいなんですが、一回にこんなたくさんを見たことがなかったため、具合悪くなりました。この家も土足禁止だったため、そのとき私は裸足でした。今までスリッパとは無縁の生活をしていた私は、人生で初めて今すぐにでもスリッパを買わなければと心から望んだ瞬間でもありました。
 前述しましたが、オージーの先生に話したらやはり「Gよりよっぽど蚊のほうが害がある。見た目が気持ち悪いというだけで害はない」と断言されました。もう何も言えませんでした。

 むしろ、なぜ日本人はこれほどにGを心から恐れているのかと考えてしまいました。私の予想ですが、我々の抱くこの感情は子供の頃からの刷り込みによるものではないかと思います。大人も怖がり忌み嫌う存在であるがゆえに、その子供も同じ感情を抱き、その結果、必要以上に恐れてしまうのではないでしょうか。このように理論的に考えたとしても、気持ち悪いものは気持ち悪い。その感情はそう簡単に変わりません。そしてもちろん、「こんなキッチンで料理なんぞできるか!」とそう思いましたよ。日本に一時帰国するという子に頼んで、ブラックキャップを買って来てもらったくらいです。ブラックキャップのお陰で、うじゃうじゃがちょろちょろへと減少しました。ブラックキャップ様様です。
 ちなみに、Gの話でこんなにも盛り上がれるのは日本人だけです。いろいろ調べたり、聞いたりした話によると、シティーの部屋でやつらが絶えることはないそうです。たくさんのレストランやカフェが立ち並び、また、オーストラリアには数メートルごとにゴミ箱が設置されているため、殲滅させない限りは無理だそうです。凄まじい生命力ですよね。逆に感心してしまいます。

 キッチンの奴ら以外についてですが、部屋は私を含めて3人でシェアし、チャッツウッドと同じように、トイレとお風呂が部屋についているマスタールームでした。他に部屋が二つあり、合計6人で家をシェアしていました。私の部屋には、インドネシア人と日本人、隣の部屋に日本人(この人には1回も会うことがなかった)、もう一つにオージーとタイ人のカップルという、まあまあの国際色でした。
 バイトが忙しくて、家には寝に帰るだけだったのであまり会話をすることがありませんでしたが、日本語のみで過ごすということがなくなりました。結果的に英語力が伸びたかどうかは不明です。ただ言えることは、日本語だけで過ごすよりはマシだろうということだけです。これから留学行くぞ!という方の気力を削ぐ発言になりますが、英語は結局、その人のやる気次第だと思います。日本にいようが海外にいようが、日本人と住もうが外国人と住もうが、英語を学びたい、話したいと思わなければ同じだと学びました。

 その後、同じ部屋の日本人と隣の部屋のが引っ越し、しばらくは家自体には私含めて4人、部屋のシェアは2人という環境で割と快適でした。

 部屋自体は、15畳くらいでしょうか。入口側の壁際に勉強机とシングルベッド、反対の壁に2段ベッドが設置されており、2段ベッドの横に勉強机がありました。私は2段ベッドの下に入りました。この勉強机は2段ベッドの人が半分ずつ使用できました。クローゼットは一人120センチ幅くらいずつあてがわれ、今までで一番広かったです。クローゼットの中に棚が入っていて、それもまた良かったです。今回もマスタールームで、トイレ・お風呂ともに綺麗でした。ただシャワーが結構ちょろちょろでした。泡は流せるのですが、イマイチでしたね。
 家賃は週190ドル、学校まで徒歩5分、バイト先まで徒歩15分、もう一つのバイト先までバスで10分プラス徒歩10分、主要の駅まで徒歩10分、バス停はマンションの前、コンビニ・スーパーなんでも徒歩5~10分圏内という、とんでもなく利便性のいい場所でした。新宿のど真ん中に住んでいる感覚ですね。
 交通費は、掛け持ちし始めたところがバスで10分くらいなため、家賃プラス20ドルくらいですかね。バイトを2つ掛け持ちしていたときは、遊ぶ日が日曜日しかなく、さらにご飯はもらってきたものを食べ、疲労困憊で週末は寝ていたので、出費が一時的に低下した時期でもありました。貯金が一時的に増え、オーストラリアに来る前の貯金に戻ったくらいでした。しかし、学生の本分である勉強にもっと集中しようと、一つ目のレストランを辞めました。忙しい上に、上司のことをどうしても好きになれなかったので、辞めてよかったと思っています。
 結果的に出費は週に250~300ドルくらいで変わりありませんね。バイトを辞めた分、友達とでかけるようになって、逆に出費が増えました。

 これは余談なのですが、日本人の後に同じ部屋に入居し始めたコロンビア人がやばかったです。服はそこらへんに脱ぎ散らかすわ、手洗いしたであろう下着を洗面台のところやシャワーのところにびちゃびちゃのまま干してあるわ、キッチン使えば片づけないわ、バスタオルを洗わないせいで殺人的臭いを醸しているわ、風呂に毎日入らないためかベッド周りが凄まじく臭いわ、極めつけには、ドライヤーや水筒など住人の物を盗み始めました。
 もちろん何度も片づけるように注意したし、オーナーにも相談しましたが、本人は普通に過ごしているつもりなので悪気がなく、治るはずがありませんよね。盗難し始めたときは本当に彼女が盗んでいるという確証がなく、様子を見ていましたが、徐々に盗難が増え始めたことで彼女を追い出そうという方針になりました。
 悲しい事実ではありますが、シェアルームでの盗難はどこの家でも起こりうることですので注意してください。と言っても、どうしたらいいのかという画期的な案はないのですが、一番は鍵付きのオウンルームに住むことですね。しかし、鍵付きオウンルームは値段が高いため住むには少しハードルが高いです。安心・安全をとるか、値段をとるかはよく考えてみてください。

 このコロンビア人事件さえ抜かせば比較的快適な日々を送っていました。

 しかし、急に部屋のオーナーが引っ越すことになり、わずか1週間足らずの準備期間でこの部屋を引っ越さなければならなくなりました。日本では滅多に起こりえないことではありますが、オーストラリアではしばしば起こります。オーナーが身勝手であることもありますが、たまに周知するのを忘れていたとうこともあります。いい人だと憎めないところが憎たらしいですよね。同室のインドネシア人は憤慨していましたが、個人的にはオウンルームに住もうかどうか悩んでもいたので、いい機会だと思っていました。結局、5ヵ月くらいはここに住んでいたのかな。

4. 1週間で希望の部屋を探すのは至難の業だったため、結果的に2人部屋

 一つめちゃくちゃ素晴らしいオウンルームがあったのですが、残念なことに獲得できませんでした。
 結局、同じタワーマンションの下の階に住んでいます。はは。上の階で部屋が一緒だった憤怒のインドネシア人が見つけ、一緒にシェアしようと誘われ、あれよあれよという間に決まりました。上の部屋より狭くて汚いですが、まあ、そこまで文句はありません。

 家自体は2LDK で、我々含めて5人が住んでいます。なんと部屋のオーナーがリビングに住んでいるという衝撃。まあ、あまり料理をしないしリビングでくつろぐこともない私にとっては些末なことなので気にしていません。私とインドネシア人、隣にタイ人のカップル、タイ人のオーナーの5人ですね。アジア圏しかいないですね。たまにタイ人のカップルが大声で話していて(喧嘩しているのか、ただ声が大きいのかわかりません。なんせタイ語なので)ちょっとビビります。

 部屋は15畳くらいにシングルベッドが二つあり、それぞれ勉強机もありました。クローゼットは以前の3分の2くらいでしょうか。少し狭くなりました。部屋はマスタールームになっていて、トイレが臭いですね。排水溝が臭いのではないかと思い、パイプユニッシュみたいな排水溝を掃除する粉を使用してみたが変わらず。バイト先のオージーに聞いたら、インスペクションの注意点で書いたことを言っていました。パイプユニッシュもどき高かったのに!
 また、シャワールームの仕切りのドアが壊れていて、トイレのところまで多少の水が漏れてしまいます。でもシャワーの勢いは素晴らしく、文句はありません。やっぱシャワーがちょろちょろなのよりは、勢いがいい方がストレスレスですね。

 家賃は10ドルプラスの週200ドル。生活費は変わらないのですが最近節約しているので週250ドルくらいでしょうか。
 まだ住んで間もないので情報が少ないですが、何か不満が出現してきたら追加投稿しようと思います。

 ということで追記です。

 まずタイ人カップルの喧嘩についてですが、最初は「ビビる」程度だったものが、毎日毎日聞いているとうんざりします。カップルの彼女がひたすらヒステリックに叫び散らしていることが9割で、そのヒス声にこっちがヒスりそうになりますよ、ほんと。話を詳しく聞いたことはないのですが、このカップルは実は夫婦で、つまりはもう可愛らしい痴話喧嘩ではなく、本気モードの夫婦間トラブルなんですよ。勘弁してよ。何を話しているかわかれば、斎藤さんは見たじゃないけど多少楽しめる部分はあったかもしれませんが、いかんせん旦那が英語をイチミクロも話せないものですから、ただの雑音、いや、騒音。むしろ公害。あー、やだやだ。

 次にお風呂の水漏れが、のちのち私のストレスに変わりました。
 ほんのちょっとは、脳の片隅くらいでは気付いていたのですが、私は水回りの不潔さに耐えられないようです。洗面台の鏡の水沁みや洗面台の蛇口あたりに溜まった水、さらにお風呂場から漏れ出す床の水。毎日私が丹念に拭いても拭いても、インドネシア人が汚します。なぜか彼女が使ったあと、何が起きたのかというほど辺り一面水浸し状態になるんですよ。彼女に直接言えばよかったのかもしれませんが、生活リズムが違いとわざわざ話すことへの面倒くささから、ちゃんと向き合わなかった結果、とんでもストレスとなりました。いや~、人間なにが癇に障るかわからないというのを痛感しましたね。
 つまり、不満がある場合は我慢せず、解決するよう早めに行動しましょう。ストレスは体に毒ですからね。

 そしてもう一つ気になったのは、キッチンの汚さですね。老朽化もあるのかもしれませんが、絶対に今まできちんと掃除してこなかったというような汚れが蓄積しているように感じました。インスペクションのときは時間がなくてきちんと見なかったんですよね~インドネシア人が「大丈夫だった」と言ってたし~という言い訳。やはり、部屋を選ぶ際はきちんと時間をとってじっくり検討することを心の底からお勧めしますね。

 改めて考えると、部屋は毎日生活するスペースであり、週に一度は一歩も家から出ない日が欲しいと熱望する私にとっては最重要項目だったのだと今更になって気付きました。住む部屋が快適であることは、心と体の安らぎにも繋がるものです。不動産会社の回し者ではありませんが、オーストラリアの生活を経て学んだ私なりの事実です。


約1年半で3回引っ越した結果

 部屋を選ぶ際は、利便性とお金とのバランスが大事ということですかね。通勤・通学をするのが自分にとって苦なのか、人と部屋をシェアすることが苦なのか、日本語だけを話す環境が苦なのか、人それぞれ意見は違うと思います。今思うのは、自分の中でのゆずれない事項をピックアップして、その中で優先順位をつけ、さらにどこまで妥協できるのかを熟考することが第一歩となるのではないでしょうか。
 また、日本では絶対にしないけど、、、という体験をあえて経験してみるのもありだと思います。人間は慣性をもっているため、3週間どうにか継続すると、脳みそがそれが日常だとすり替えてくれる仕組みになっているそうです。なので、私のように「他人とシェアだなんて天地がひっくり返っても無理!!」と思う人も、まずは3週間だけ耐えてみて、その後どうするか考えてもいいと思います。ただし、いろいろと私が語ったような問題も起こりえますので、部屋を選ぶ際は十分に検討することをお勧めします。結局どっちを優先すべきなんだかわかりませんね。でもそこもまた、楽しくないですか?
 旅行がメインという方以外で約1年半で3回も引っ越しているのは私くらいではないかと思います。はは。本当は引っ越したくないんですけどね。考えるより行動するタイプ、というより、考えが足りないタイプの私なので、同じような方はいつもより一層熟考してみてはいかがでしょうか。



以下、オーストラリアに関する記事です。

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体験しなければわからないことは、実に多いものですよね。
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うっかり八兵衛にならないために。
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