うきよめぐり

アラサーが仕事を辞めて留学した徒然日記

<オーストラリア> ~オーパルカードとシドニーの公共交通機関

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シドニーの公共交通機関

 オーストラリアに来て「日本は素晴らしい!」と改めて思ったことのひとつに交通機関があげられます。車必須な北海道出身ですが、人生の後半は東京に住んでいたため、世界一とも言われている便利な交通機関に慣れすぎていましたね。
 オーストラリアで最も大きな都市であるシドニー、日本でいう東京や大阪にあたりますが、日本と違うところはステキなビーチや公園など大都会だけど自然がすぐ近くにあり、緑とテクノロジーが一体化しているような印象があります。今回は、そんなシドニー交通機関ついてご紹介していきます。


交通機関の種類

 シドニー交通機関は、

  • 電車

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  • ライトレール

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  • バス

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  • フェリー

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の公共交通機関と、

  • タクシー
  • ウーバー

があります。

 タクシーは日本とあまり変わりないように見えますが、私は利用したことがないので詳しくはわかりません。ただドアが手動なのは間違いありません。

 ウーバーは、値段の安いタクシーという感じでしょうか。タクシー同様、利用したことないのですが、専用のアプリをダウンロードして、アプリからウーバーを要請し利用するそうです。たしか誰かの紹介がないとダメだった気がします。タクシーと何が違うかというと、ウーバーに登録した運転手が自分の車を使ってお客さんを送迎するシステムです。たぶんタクシー運ちゃんのように勤務時間等なく、誰かがウーバーを要請した時にその近くにいるウーバー運ちゃんを呼び出し、行ける人が行くという感じなのかなと思います。詳しくはグーグル先生に聞いてみてください。


オーパルカード

 さて、シドニーの公共交通機関ではICカードを利用することが一般的です。それがこのオーパルカード。

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 コンビニやスーパーで購入できます。取り扱いのある店舗では、出入り口のドアにオーパルカードのマークが掲載されています。
 レジに行き、「Can I get an opal card?」と言えば購入できます。そのとき「How much?」などチャージする金額を聞かれます。日本のようにカード発行手数料がかからないので、支払った金額がそのままカードにチャージされます。最初は20~30ドルをチャージし、その後は必要に応じてチャージし直せばいいと思います。あまり多くチャージして紛失するとショックなので、私は多くでも60ドルくらいずつチマチマとチャージしていました。
 オーパルカードのアプリがあるのでダウンロードし、クレジットカードを登録するとその後のチャージがインターネット上で決済できるので楽ですよ。
 コンビニやスーパーでチャージするときは、カードを購入したときと同じようにレジに行き、「Can I top up?」とオーパルカードを差し出しながら言うとチャージできます。top upとは、オーパルカードがコップ、残高がお水とした場合、チャージすることでコップの中のお水が注ぎ足されて、トップが上がると考えると覚えやすいでしょうか。
 あとは、駅の構内にオーパルカードの機械があるので、それでチャージすることも可能です。時間帯によってはめちゃくちゃ混んでいるので、オーパルカードの残高を常に確認し、暇なときにチャージすることをお勧めします。


オーパルカード利用方法

 オーパルカードの模様のついた機械にタッチすると、

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このように表示されます。ferryと書いてますが、どの公共交通機関でも同じです。tap on が乗車時、tap off が降車時です。

 簡単に説明すると、タップしたときに背景が緑は乗り降りできて、赤は料金不足ということです。dingはベルが鳴る回数のことで、緑背景でベル1回のときは、残高が十分にあり乗降車オッケー、緑背景でベルが3回鳴ったら残高が少ないよと教えてくれてます。赤のときは、ディンゴーンみたいな音がした気がします。残高不足ですね。または、日本のように磁器の感度が良くないので、財布などに入れたままタップすると読み取ってくれないことがしばしばあります。スムーズに乗り降りしたい場合は、生のカードを機械にペッタリとくっつけてタップするようにしましょう。

 ちなみに、タップして赤背景だったとしても改札がある場合は乗り降りできませんが、実はバスの場合は乗り降りできちゃいます。バスの運ちゃんはあまり気にしていないような気がします。「法律違反!」と思った方、安心してください。次にチャージしたあとで初めてタップしたときに自動で天引きされます。
 というのも、人間なのでついうっかりチャージ忘れたけど、このバスは絶対に乗り逃したくない!というときがあるじゃないですか。いや、あったんですよ。バイトの帰りでくったくたでもう今すぐ寝たいというとき限っていざバス乗ったら残高が足りないだなんて悲劇!これ逃したら30分は待たなければならない!そんなときは乗っちゃいましょう。バスでの乗車時間が長い時は、バス内でインターネットからチャージすると降車までに間に合うのですが、インターネットでのチャージは30分くらい時間がかかるので間に合わないこともあります。
 以前、電車乗るぞというときに残高がなくてインターネットでチャージしたら時間かかって改札通れないといことがありました。結局は機械でもう一度チャージするという二度手間以外の何物でもないことがありました。別にお金が消えたわけではないのですが、ちょっとイラっとするので、今すぐ電車に乗りたい場合は、改札の近くに必ずオーパルカードの機械があるので、そこでチャージしてくださいね。
 ただタップを忘れたときは、そのときの片道の最高料金がかかると聞いた気がします。違ったかな?まあ、日本人はICカードに慣れていると思うので、タップのし忘れはないかと思います。

 また、バスで出会ったことはありませんし名前は忘れましたが、たまに交通機関保安警察のような人が乗車していて、オーパルカードを調べられます。このときに残高が不足している、tap onした形跡がないなどがある場合、大変面倒なことになるそうです。なので、オーパルカードの残高には注意してください。


オーパルカードの利点

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 オーパルカードには上記のような種類があります。色によって値段が違うそうです。私は黒でした。学生ビザだったし、シルバーのコンセッションいけるかと思うじゃないですか。いけないんですよ~。詳しいことは忘れましたが、修学時間と期間に規定があるそうです。ケチですよね~。

 しかし、国土の強大なオーストラリアでは車の利用者が多く、公共交通機関を利用する人が少ないそうです。東京にいた者としては、電車の初乗りが3ドル以上、バスは2ドルちょいというのは高いなあと感じます。しかも、定期がないんですよ。利用する気が失せますよね。これじゃあ車の利用者が増えるのも無理はないでしょうよ。
 と文句を言いつつ、ずっと利用していましたが、利点もあります。

1. 8回以上利用した場合、それ以降はその週の利用料金が半額
2. ピーク時以外30%オフ
3. 日曜日は一律2.7ドル
4. 利用料金の上限は1日間15.80、1週間63.20ドル
5. 60分以内に違う公共交通機関に乗り替えた場合、2ドルオフ
6. 60分以内に同じ公共交通機関に乗り替えた場合、乗り換え料金なし

 他にもあるかもしれませんが、とりあえずこの6つを覚えておけば十分です。では、ひとつずつ見ていきましょう。


1. 8回以上利用した場合、それ以降はその週の利用料金が半額

 たしか、月曜の午前4時が週のスタートだったと思います。「0時じゃないのかよ」と思った記憶があります。
 たとえば、学校に行ってる場合、
月曜 行き1回、帰り1回、合計2回 公共交通機関を利用
火曜 同上
水曜 同上
木曜 同上
と利用した場合、金曜からは利用料金が半額になります。
 つまり、月~金曜日に通学していたおり片道5ドルの電車だった場合、月曜~木曜までの合計40ドル、金曜が5ドル、合計45ドルとなります。この45ドル覚えておいてください。


2. ピーク時以外30%オフ

 午前7~9時、午後4~6時半の通勤・帰宅ラッシュ時以外は30%オフになります。これは乗車時の時間になるので、朝だと午前6時59分にタップさえすれば何時に降りようと30%オフです。これ実は結構大きいと思います。
 たとえば、1と同じスケジュールだった場合、片道5ドルが30%オフになるので、月~木の合計が28ドル、金曜が3.5ドル、合計31.5ドルとたった5日間で10ドル以上、1ヶ月で40ドル以上の差が生じるということです。なんてこった!これを利用しない手はない!
 しかも、ピーク時以外はわりと空いていて、座れることが多いのでさらにお勧めです。個人的な感覚ですが、電車は6時半頃までに乗ると確実に座れる気がします。

 学校へ行く方は、6時59分までにタップオンできる時間に通学し、早めに着いたら宿題や予習、学校のWi-Fiで動画見るなどし、帰りは授業終了後に速攻帰るまたは、6時半まで時間を潰し帰宅することをゴリ押しします。ただ眠すぎて電車で寝るのは、いくらオーストラリアがわりと安全な国といえど盗難の危険などあるので、そういう場合は諦めましょう。朝型の人はぜひ実行してみてください。

 あと、細かい時間や値段は忘れたのですが、午後9時か10時以降は更に安くなると思います。普段3ドルのところが2ドル弱くらいになってた気がするんですが、オーパルカードのサイトにも載ってないし確証はありません。


3. 日曜日は一律2.7ドル

 これ、素晴らしくないですか!!ブルーマウンテンやハンター、ニューキャッスル、モリセットパーク、ウーロンゴンなど、片道2時間以上かかる場所に行ったとしても往復で2.7ドルしかかからないんです!安い!!
 日曜日の観光地はやはり混んでいますが、それでもこの安さにはかないません。得した料金分、遊ぶなり、美味しいごはんを食べるなりできるのが嬉しいですね。夏は天気のいい日が多いので、公園やビーチを友達と巡るのも楽しいですよ。


4. 利用料金の上限は1日間15.80、1週間63.20ドル

 あんまり1日で上限に達することがないのですが、フェリーを使う場合は片道が7ドル以上するので安くなります。有名なマンリービーチに行くときは、安いバスもいいですが、たまにはフェリーで行くのも楽しいですよ。あとは、1日にたくさん移動するときに嬉しいですね。私は引っ越しのときにウーバーを使うお金をケチって、公共交通機関を何度か利用して荷物を運びました。他は、引っ越し前のインスペクションを1日に何個か入れているときに役立ちますね。これは次の5と6も反映されますので合わせてみていきましょう。


5. 60分以内に違う公共交通機関に乗り替えた場合、2ドルオフ

 たとえば、通勤にバスと電車を利用するなどの場合、バスをタップオフしてから60分以内に電車に乗るためにタップオンすると、2ドルお金が戻ってくるという仕組みです。バス3ドル、電車5ドルした場合に、合計6ドルで済むということですね。通勤・通学時だけではなく、上記した引っ越しやインスペクション時にもお得で嬉しいですね。


6. 60分以内に同じ公共交通機関に乗り替えた場合、乗り換え料金なし

 これは、バスからバスへ、フェリーからフェリーなどの場合を指します。
 個人的に営業のサラリーマンじゃない限りあまり遭遇しないサービスかなと思うのですが、これバスを乗り間違えたときに役立ちます。まだオーストラリアに来たばかりの時に、モスマンからチャッツウッドに行こうとしたんですが、何でかシティー行のバスに乗ってしまったんですよ。しくじった!と思ったのですが、運よく高速に入る前に降りて、チャッツウッド行のバスに乗り替えました。すると、途中で降りたところからチャッツウッドまでのバス料金がかからない仕組みになっているんですよ。
 ということは、「一駅分で降りて次のバスに乗ればバス料金が超安くなるじゃん!」と思うのですが、面倒くさすぎて実行したことはありません。お金はお得ですが、時間の無駄ですよね。
 あとは上述した通り、引っ越しやインスペクション時には役立ちます。


忘れちゃいけない空港税

 「オーパルカード安いじゃん!」と思ったそこのあなた!忘れちゃいけないのが空港税です。空港まで電車を使うと15ドルかかります。

「はああぁあぁあ!!??」

て感じですよね。観光客から搾りとったろう感はんぱないですわ。バスを駆使するとこの空港税を払わずに済むそうなので、誰かを迎えに行くなど軽装の時はその方が安くすみますね。ただ、大きなスーツケースがあるなどの場合は、バスだと乗り降りしにくいし、もしかしたら降車後の歩行距離が長い可能性もあるので、よく下調べした上で利用するのがいいかと思います。後述しますが、私はバスが嫌いなのでこの方法で空港まで行ったことがないです。


乗った印象

バス

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 赤いバスか青いバスが多いですが、表示は同じです。電光掲示板に行先と系統の番号が表示されます。番号の前にXが付いているものはエクスプレスなので、同じ行先でも早く到着します。シティーに行きたいときは、番号が何であれ「City」と記載があればウィンヤードかタウンホールに行くので、飛び乗っても大丈夫です。

 何が問題かというと、降車場所がとにかくわからないですね。日本のようにバス内に降車場所を示す電光掲示板やアナウンスが一切ありません。しかも、バスの運ちゃんもバス停の名前を覚えてないことが多いので、バス停の名前を言っても通じないことが多々あります。誰もが口をそろえて言いますが、グーグルマップ必須です。慣れるまでは、乗車から降車までグーグルマップを開きっぱなしでした。
 
 あと三半規管が弱い人は必ず酔います。単純に、バスの運転が荒いです。急発進、急ブレーキ、スピード落とさずにカーブ、道路がボコボコしていてもおかまいなしのスピード、とにかくもう、常に急いでるのか、スピード狂なのかなんなのか知りませんが、とにかく酔います。通勤・通学時は読書をしたい私としては残念この上ないですね。なので私は、バスに乗らなくてもよい手段がある場合は、バス以外を利用していました。

 そして、だいたい寒いです。冬は仕方ないとしても、夏はエアコンがとにかく寒いですし、まだ夏だけどちょっと寒くなってきたなぁという頃は特に寒く感じると思います。まあこれは東京でもある話なのですが、夏でもカーディガンやパーカーなどを持ち歩くと快適に過ごせると思います。

 文句ばかり言っていますが、定時に来ますし、別の記事で紹介するアプリを利用すると、乗りたいバスがどのくらい遅れているのか、今どこにそのバスがいるのかなどすぐにわかるので、なんだかんだ言って結構利用していました。


電車

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 普通に快適です。日本の電車より座席が多いので座れる確率が高いですね。定時に来ますし、音も静かですし、電光掲示板もありますし、特に文句はないです。たまにサイレント車両があるので、ちょっと遠くに行ける電車に乗るときは注意してください。おしゃべりしていると注意されます。
 つい日本と比べてしまうところは、改札に近い階段やエスカレーターの位置がアプリや掲示板では分からないことですね。普段利用する駅は使っているうちに把握していきますが、初めて行く場所の場合は乗り替え場所がわからず乗り遅れる可能性も想定して計画を立てることをお勧めします。
 
ライトレール

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 ライトレールは日本の電車に似ている内装です。特に特記事項はないですね。ライトレールはわりと歩ける距離の場合が多いので、私は1回しか乗ったことがないです。経験として乗ってみるといいかもしれません。

 
フェリー

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 一番乗車料金が高いので通勤・通学には向かないですね。
 大きい船なので酔いにくいといいたいのですが、三半規管が弱すぎる私はだいたい具合悪くなっていましたね。でも海がすごく好きなので、乗ること自体は楽しいですし、場所によっては景色がとてもキレイなので、ぜひ一度は乗ってみて欲しいですね。


まとめ


 色々書きましたが、とりあえずはすべてを経験してみるのが一番だと思います。列の最初でない限りは、前の人に習って行動すれば大きな間違いをするということがないと思います。また、バスに乗る場合はポータブル充電器を持ち歩き、バスから降りる前に充電が切れることを避けると安心ですね。
 公共交通機関を利用して、楽しいシドニー生活を送ってください。





 以下、オーストラリアに関する記事です。

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